研究内容

乳房炎迅速診断技術の開発

乳房炎は、細菌、真菌、藻類など多様な病原体により引き起こされるため、原因微生物に即した治療開始や予後判断が欠かせません。このため、乳房炎の診断は、一般身体検査に加え、微生物学的検査や血液学的検査により実施されています。これらの検査は結果を得るのに一日以上要することが多く、予後を大きく左右する初診の治療開始戦略の構築が困難でした。我々は、適切な治療戦略の構築とそれに基づく不必要な抗菌薬使用の削減に向け、原因微生物の迅速診断や超音波画像診断装置を用いた迅速予後判断技術の開発に取り組んでいます。